現在、花粉症の治療に使われている薬は、ざっと30種類以上もあります。2016年や2017年の11月にもまた新たな商品が登場しています。花粉症に使われている治療薬を分類すると以下の通りになります。

  • ケミカルメディエーター遊離抑制薬
  • 第一世代抗ヒスタミン剤
  • 第二世代抗ヒスタミン剤
  • 抗ロイコトリエン薬
  • 抗プラスタグランジンD2・トロンボキサンA2薬
  • Th2サイトカイン阻害薬
  • ステロイド剤
  • 血管収縮薬

花粉症の薬物療法は中心となっている症状から、くしゃみ鼻水タイプや鼻づまりタイプに大きく分けて、このような病型と症状の重さに応じて薬を選んでいます。これらの多くの中で、主に使われていてメインとなっているのは抗ヒスタミン剤です。第一世代の眠気などの副作用を改良したものが第二世代です。

第二世代の抗ヒスタミン剤の特徴

第二世代の抗ヒスタミン剤は現在、約20種類近くありますが、作用の強い物の代表的なものがセチリジン塩酸塩を主成分とする商品です。抗ヒスタミン剤は、アレルギーを誘発する原因物質(ケミカルメディエーター)の1つであるヒスタミンの作用を抑える薬ですが、セチリジン塩酸塩はヒスタミン以外のケミカルメディエーターである、好酸球やロイコトリエンやプロスタグランジンのはたらきも抑える作用があります。

セチリジン塩酸塩は、抗ヒスタミン剤の中では作用が強い方に分類できます。作用が強力な抗ヒスタミン剤は副作用の眠気も強いことが多いのですが、セチリジン塩酸塩は通常は寝る前に1日1回の服用です。そのため、朝までぐっすりと眠れるというメリットとなっている人が大半です。説明書の副作用欄には眠気と記載されていますが、むしろ副作用ではなく大きなメリットとなっています。

1998年の発売以来、多くの医師が処方しているのがセチリジン塩酸塩です。花粉症のつらい症状は我慢しないでお薬の力を借りてスッキリさせましょう。

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市販の薬は病院の処方薬と比べて期待できない?

花粉症の治療薬は薬局にも色々な商品が並んでいます。しかし市販薬は、誰にでも一定の効果が出るように作られています。くしゃみ鼻水タイプでも鼻づまりタイプでも効くようにと、いくつもの成分を配合していることが多いです。つまり、あなたにとって余分な成分が入っていたり、もっとたくさん必要な成分が少なかったりする可能性があります。言うなれば、大量販売されている既製品の服を着るかオーダーメイドの服を着るかの違いだと考えてください。

病院で医師が処方した薬は、あなたの症状に合わせて種類も分量も考えられています。ここが市販の物とは大きく違う点です。病院で医師が処方した薬は、あなただけへのオーダーメイドです。その分、効果も高いと言えるでしょう。しかし、市販のものが効かないという訳ではありません。市販の商品でも一定の効果はあります。多くの人が、既製服で充分に間に合っているのと同様です。

花粉症と一口に言っても、アレルギーの症状は一人一人違います。まさに十人十色、千差万別です。既製服で間に合う人もいれば、身長が高すぎたり横幅があり過ぎたりして既製服ではダメな人がいるように、症状によっては市販のものではダメなケースもあれば市販品で十分なケースもあります。

市販の治療薬では間違った飲み方をしない

街のドラッグストアで購入した花粉症の治療薬の説明書をよく読むと、しばらく服用しても効果がない場合は、医師に相談してくださいと記載されています。市販の商品でも症状が良くなればいいのですが、中には症状が緩和されないケースもあります。このような時に、自己判断で量を増やしたり回数を増やしたり他の同様の商品を併用したりする人がいますが、これらは全てNGです。

医師から処方された薬が安全

一定期間市販の商品を試してみて良くならない場合は、病院で診察を受けることを強くお勧めします。特にアレルギー体質の人は、一般の人は何でもないような成分でアレルギー反応を起こすこともあります。また、服用中の薬がある場合は、飲み合わせが悪いこともあります。

このような人は、特に自己判断をしてドラッグストアで薬を購入するのではなく、医師の診察を受けて医師にあなたに一番合った薬に処方してもらうことをお勧めします。